アドレス日本一周 east[148]
投稿日:2014年1月9日
安寿と厨子王
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相川を出発。「佐渡一周道路」の県道45号で外海府を行く。
達者の海水浴場でアドレスを止める。
「達者」とは面白い地名だが、「安寿と厨子王」伝説に由来するという。
悪者の陰謀で離ればなれになった父を訪ねて、遠く越後までやってきた母と安寿姫、厨子王丸の母子三人は、人買いにだまされた母だけが佐渡へと売られてしまった。母は朝から晩まで働かされ、それが元で目が見えなくなってしまった。そんな母を助けようと安寿姫と厨子王丸は佐渡に渡り、二手に分かれ母を探した。安寿姫はついに母を見つけたが、いたずらだと勘違いした母は鳥を追い払う棒で安寿姫を殴りつけてた。安寿姫はその傷がもとで息を引き取った。後に実の娘と知った母はその場に泣き崩れてしまうのだ。せめて厨子王丸には逢いたいと母は相川へと向かい、ようやく厨子王丸に逢うことができた。二人は「達者で良かった」と喜び合い、湧き出る清水で母の目を洗ってあげたところ目が見えるようになった。厨子王丸と母が出会った場所が「達者」なのだという。
達者の海水浴場を過ぎると、外海府の名勝、尖閣湾に入っていく。
尖閣湾というのは姫津から北狄までの4キロの海岸で、その間には5つの小湾がある。
巨岩、奇岩が複雑に入り組んだ海岸美がつづく。その眺めが「尖閣」のようなので尖閣湾の名前があるようだ。
尖閣湾を過ぎると、全長1911メートルの南片辺トンネルを抜ける。県道の「島トンネル」としては日本最長。佐渡一周道路の県道45号も日本最長の県道だ。